CAST
[ラムダン役]斉藤壮馬さん
[ウルジ役]江口拓也さん
[バドマ役]福山 潤さん
(以下敬称略)
▲ 左:斉藤壮馬さん、右:江口拓也さん
▲ 左:江口拓也さん、右:斉藤壮馬さん
――収録を終えてのご感想をお願いします。
ラムダン役 斉藤壮馬)
CD1巻を録った時に、原作2巻がCDと同時に発売されると聞いたので、ドラマCDも2巻が出来たらいいなと思っていたんですが、それが現実になって本当に嬉しかったです。今回は、新キャラのバドマが出てくるので、ラムダンがしゃべるシーンも分散されて減るかなと思っていましたが、説明のナレーションやモノローグがたくさんあって、そうでもなかったです(笑)。でもその分、ラムダンの心情に寄り添いやすくなっていたので演じやすかったです。ただ今回、ウルジが激しく攻めてくるシーンがあって、酸欠になりそうでした…(笑)。それくらいラムダンとウルジの想いが感じられた、とても心に残る収録でした。
ウルジ役 江口拓也)
楽しかったですね。一緒に録れたっていうのも嬉しいし、今回、ウルジの狂気的な部分が見え隠れするところもあって、ストーリー的に、ほのぼのしているんだけど暗雲立ち込めるみたいな、すごく気になる内容だったので、楽しみながら収録できました。静かに時に激しくやらせて頂きました(笑)。
バドマ役 福山 潤)
とっても楽しく収録させて頂きました。現在コロナシフトで収録しているので、通常通りとはいかないのですが、みんなで一緒に収録できたっていうのは本当に嬉しかったです。あと、収録のシステムとしてブース内に仕切りがあって斉藤君と江口君の姿が見えなかったのですが、それが反対に、あのシーンなどは何かいけないものを盗み聴くような感じがして、これはこれでいいのかなって思いました(笑)。何より、BLCD自体が久し振りだったので、感慨深いものがありました。自分が斉藤君くらいの若手の頃は、バドマみたいなポジションではなかったので、ああ、自分もこういう役をするようになったんだ~と。BLCDはこの2年間でこれともう1作品くらいしかやっていなかったので、家で台本を読みながら、ラムダン(受役)のセリフをみて、ここんところで息を入れつつこうやって演じていたな~など設計図を思い浮かべてみたり、収録現場で二人のやりとりを肌で感じたりしながら、「あ~懐かしいな~」と思う収録でした。
▲ 斉藤壮馬さん
――ご自身が演じられたキャラクターのご感想をお願いします。また今回の新キャラのご感想もお願いいたします。
斉藤) ラムダンは1巻で完全に心を許さないけど一歩は踏み出したというか、心を少し開きかけていた状態で2巻が始まったので、今回、細かいことに一喜一憂しながら感情を揺さぶられていました。でも、そのさまがとても丁寧に描かれていたので、彼の心情にとても寄り添いやすかったです。1巻の時も同じような話をしたかもしれないんですけど、結構思い込みが激しいタイプといいますか、もうちょっと素直になってたらウルジと幸せになってお話も2巻で完結していたんじゃないかって(笑)。でも、自分を無条件に心から愛してくれる人をなかなか信じ切れない青さがラムダンらしさでもあるので、その素直になれない繊細な心の揺れが素敵だと思いました。新キャラのバドマさんは、飄飄としていてかつ弟思いということで、僕がとても好きなキャラでした。お話の続きも少し読ませて頂きましたけど、まだまだ底知れない感じがありそうなので、今後も期待したいです。
江口) ウルジはある意味変わらないというか、小さい頃にラムダンのことを好きになって以来、その気持ちをずっと持ち続けているという、ラムダンへの想いの強さというか執着心みたいなものを内側に沸々と抱えているタイプなので、今回もラムダンへの変わらぬ愛を貫いていましたね。ただ、それは角度変えると狂気にもなるので、愛っていうのは鏡だなって思います。今回は、そういうところが見え隠れしていたので、お話的にとても面白かったです。バドマさんはいいお兄ちゃんでした。潤さんの素敵なお芝居も相まってより一層そう感じたもので、ついその思いが演技にも出すぎて、「あ、お兄ちゃんのこと慕いすぎです」ってディレクションされました(笑)。その後、バランスを取ったんですけど、潤さんと一緒だったからこそ調整しやすかったです! ララの夫である西山さんは、一瞬で終わってしまいました。ご時勢的に絡む部分だけ入れ代わり立ち代わりで収録するんですが、西山さんは最初の5分くらいで終わってしまって、皆が終わるまで待っていようかなって言ってたんですけど、迷惑なんでやめて下さいって(笑)。新キャラも増えてより賑やかにお届けできるんじゃないかなと思います。この先がさらに楽しみになったので、ドラマCDも続いて欲しいです。
斉藤) あ、肝心の新キャラを忘れていました。ヤクさんです(笑)。5秒かかって引きずり出された仔ヤクのことです。やっぱり遊牧民族にとって家畜って、家族であり移動手段であり食糧であり、本当にすごく大事なものだから。収録は、みんなで引きずり出すときの本気度をみた感じで面白かったです。
江口) 実際引っぱりだすところを見ると、たいへんだもんね。
斉藤) 今回のドラマCDでは、デフォルメというよりは結構ガッツリ「う~ん、う~ん」って。
江口) あの引っ張り方リアルだなって。
斉藤) 先に収録したメンバーの音声を流すのでオウム返しにやって下さいって言われて、「え、どういうこと?」と一瞬思ったのですが、実際に聴いて納得の出産シーンでした。それぐらいリアリティがあって熱量がありました。
福山) 今回はウルジに対するカウンター的なポジションだったんですけれど、どちらかと言えば結果的にラムダンがウルジに心を許す要因と言いますか、雨降って地固まる要素と言いますか、キッカケになるキャラクターでした。でも、物語的にはこれで収まるはずはなく、ラムダンが心許した後を読み進めていくと、ほ~らやっぱりウルジってばヤバいことやってんじゃんとなるわけですが…。バドマ自身は、弟思いかつ家族思いなうえに、自分が悪役を買って出るという魅力的なキャラクターだったので、とてもやり甲斐がありました。おかげさまで、セリフの掛け合いも楽しくやらせて頂きました。
▲ 江口拓也さん
――お気に入りのシーンや聴き所を教えてください。
斉藤) ラムダンが鼻歌を歌ってしまって、「これって恋ってこと?」ってなる一連のくだりが好きです。そこでウルジに声かけられてめちゃくちゃドギマギしちゃうみたいなのが、良かったです。村を守るためとか妹を守るためとかいうシリアスな世界観のなかにあって、そこはラブコメチックといいますか、「ちゃんとお互いに想い合ってるじゃん、この人達」ってなってキュンとしました。
江口) 取引先の村から帰る途中、湖に寄って、そこでラムダンがはしゃぐんですが、そのはしゃいでる様子を見てウルジがほんわかするってところが、お気に入りです。演じている俺自身、「あぁ、ほんわかする~」ってなりました。
斉藤) ディレクションもね、友達に言ってるみたいな感じでやって下さいって。
江口) ラムダンも、そんな感じでやり取りするんだっていうのも面白かったし、今後そういう瞬間があってもいいじゃないかっていうところで、すごく印象に残ってますね。
福山) ドラマ的に好きなのは、婚姻の裏側を知ってしまった最後のところなんですけど、僕が個人的に気になったのは、このドラマの最後をバドマのナレーションで締めるところです。なぜここでバドマがって…。あとは、ラムダンが段階を追って自分の心を開いていくところや、二人が親しくなっていく過程での心の動きとか、僕自身、聴いていて大変心地いいものでした。自分がBLCDをやっていた頃を思い出して、そういう心理描写が大事だったよな~と改めて感じたところでもあるので、そこはおススメですね。
▲ 福山 潤さん
――ラムダンは日々、暇を持て余していましたが、みなさんはお休みの日は、どのように過ごしていますか? また、たくさんお休みがとれたら、何をしたいですか?
斉藤) だいたいは、読書をしたり映画を観たり料理したり一般的な過ごし方なんですけど、お休みがあったら寝たいですかね。僕、年々ロングスリーパーになっていて、本当に足りないんですよ睡眠時間が。ただ寝る間も惜しんで読んだり観たりしたいものもあったりするじゃないですか、でも寝る間も欲しいっていう矛盾した欲望を抱えていまして。最近は、時間を気にせずぐっすり寝られるのは幸せだなって思いますね。遊びとかは夢の中でやればいいから。夢の中でなら好きに遊べますから、それが一番理想的ですね。ぐっすり寝たいっていうのが本音ではありますが、たくさん休みが取れたら、時節柄難しいですけど行ったことのない土地に行ってみたいです。ただそれは夢の中で行けばいいんで、とにかくひたすらぐっすり寝たいっていう感じですかね(笑)。
江口) このようなご時勢で、意図せずお休みをたくさん頂いたときがあって、じゃあ何するのかなって自分の中で思っていたんですけど、結局何もしなくて…。でも映画はすごく観て、やっぱり作品にかかわっていたいんだろうな、みたいな。あとは、次の日を気にせずに飲んでたくさん寝て起きたらまた飲むっていう(笑)。明るいうちからお酒を飲むことって、普段なかなかできないので楽しかったです。昼寝もありつつ飲んで寝て飲んで寝てって繰り返すっていうのは本当に気持ちいい。
福山) たぶん今も昔も何もしない、になっちゃうかな~と。あんまり休みを取らないっていうのもあるんですけど、特にこの2年間は純粋に休める日があんまりなかったですね。休みの日でも、打ち合わせや、考え事や、何かしらやらなきゃいけないことが多々あったので、本当に何もしなくてよいお休みがあったとしたらなんでしょう、山の中の湖畔とか行って、それこそ木造のロッジとかでバーベキューとかしながらゆっくり過ごしたいな。本当、そういうことにはあまり興味なかったんですけど、そういう所にでも行かない限りは、何かしらやっちゃう考えちゃうかなって。僕自身は、何でもかんでもやりたいタイプではないんですけど、追われてしまうとやらざるを得ないみたいな。だから、そういった何もできない所へ行けばグータラできるかなと思います。
▲ 左:斉藤壮馬さん、右:江口拓也さん
――最後にドラマCDの発売を楽しみに待っているファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。
斉藤) ありがたいことに前巻に続いてドラマCD2もお届けすることができます。本当にありがとうございます。今回はバドマという新キャラも出てきて、更にラムダンとウルジの関係性が複雑になっていくという非常に重要な巻になっております。僕もラムダンの気持ちに寄り添って声を嗄らしながら彼の感情を表現できたのではないかなと思っています。コミックス3巻も同時発売なので、これはもうそういうことだろうと。むしろ我々もこの先が非常に気になっているので、またドラマCD3もやらせて頂けるよう、応援よろしくお願いします。
江口) 今回も、原作の空気感をとても丁寧に拾いながらドラマCD2をやらせて頂けて、本当に楽しかったです。すごく気になる終わり方をしていますが、皆さんは、同時発売の原作3巻を読んで続きを楽しめるので、存分に「ララの結婚」の世界観をご堪能ください。うらやましい…我々は発売までまだしばらく待たなきゃいけないので、悶々とする日々が続くわけですけが…(笑)。我々もこの続きをぜひ演じたいなと思っておりますので、引き続き応援の方をよろしくお願い致します。
福山) 「ララの結婚2」からバドマ役で参戦することになりました。最近はBLCDに関わることが本当に減っていたので、会話をしながらそれぞれの心情をモノローグで語っていく作りや、なかなか素直になれないキャラクターたちや、心の動きに重きをおいたやりとりなど、聴いていて大変懐かしく、心地良いものでした。そして、自分が若手だった頃、多くの先輩に担当して頂いたポジションを、まさか自分がやることになるとは…ということも含めて、僕自身、新鮮な気持ちや考え深い思いがいろいろと入り混じった1枚となっております。皆さんにも楽しんで頂けましたら幸いです。
▲ ララ役 長谷川育美さん
▲ ララの夫役 西山宏太朗さん
▲ スタジオ写真。音が反響しないように真ん中の仕切りは、あえて毛布で!
――ドラマCD「ララの結婚 2」初回限定らぶとろ♥新婚旅行セットは、コミックス「ララの結婚3」と同日2020年10月20日発売! どうぞお楽しみに♪
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