CAST
[佐山]小林裕介さん
[才川]江口拓也さん
[敦賀]中島ヨシキさん
(以下敬称略)
▲左から:江口拓也さん、小林裕介さん、中島ヨシキさん
――収録を終えてのご感想をお願いします。
佐山役 小林裕介)
とっても疲れました(笑)。
才川役 江口拓也)
アニメイト限定セットの方でしょ(笑)。
小林)アニメイト限定セットのほうがメインじゃないかと思うくらい熱量を使いました(笑)。本編もほぼ佐山のモノローグ+セリフで構成されていたので、マスクを着脱することに脳味噌を使いましたし、キャラクターを演じるにあたっては、陰キャ具合はもちろんなのですが、今回は、対才川、対敦賀、対それ以外の生徒で結構ニュアンスが変わるので、その使い分けも含め、集中力をすごく要する収録だったなと思います。
※アニメイト限定セット:有償特典としてCD1巻初回限定小冊子(オメガバースパロディ「オメガ男子は恋したくないのに」)の音声ドラマが聴ける『ボイスドラマ付きカード』が付いてきます※
江口)2作目にあたって、まだまだ才川の知らなかった部分があったなと感じましたし、佐山のおかげで呪縛のようなものから解き放たれて、この2巻では等身大のありのままの才川になれた気がしています。演じられて嬉しいものがありました。
敦賀役 中島ヨシキ)
1作目で佐山と才川の話が進んでいるところに、2作目から新キャラクターとして登場しました。最初は、佐山からも才川からも“気に障るちょっと嫌な奴”という感じでの登場だったので当て馬感はなかったのですが、話が進むにつれ敦賀の中でもちょっとずつ変わっていって、才川はそれも気に入らなくて…という流れで。感情が派手に動いていくわけではなかったんですが、その変化が繊細だったので演じがいがあるなと思いながらやらせていただきました。2作目から出るということに加え、役名の発表時にファンの方からたくさん反響をいただいていたのでプレッシャーも感じていましたが、楽しく収録できて本当によかったです。
▲左から:江口拓也さん、小林裕介さん、中島ヨシキさん
――ご自身が演じられたキャラクターのご感想をお願いします。
小林)陰キャぶりや口の悪さを、1巻のときに才川に認められ受け入れてもらって、佐山自身も変われたと思うんですが、だからといって他の人にも同じように振るまえるかというとそう簡単にはいかないところが、とてもリアルだなと思いました。その中でも少しずつ自分から変わっていこうと前向きな気持ちで、他の人と、特に敦賀と向き合っていたところには、佐山の成長を感じました。それもこれも才川に背中を押された一件があったからですし、それを踏まえたうえで今度は自分が才川のために何かしてあげたいと思う気持ちが芽生えたのは、それだけ1巻の時の出来事が大きかったんだと思います。今までの佐山にはなかったものだったので。佐山の次のステップに進もうとする強さを今回は感じられました。
江口)才川は、器用で人当たりがよく、ある程度の距離間で平和的に人付き合いができる奴ですが、実はそうなるキッカケがあったんですよね。才川自身、本当はもっと踏み込んで人と付き合いたいのに諦めていた部分があって…。それを今回、佐山に理解してもらい変えてもらって、これからは結構無敵状態なのでは(笑)。今回のことで、真の陽キャに覚醒したんじゃないかと思いました(笑)。
中島)敦賀は単純な人だと思うんですよね。噂がたってしまったからその通りにしちゃえっていうのは、要はやけっぱちじゃないですか。でも逆にそれだけショックだったんだろうなと。ワザと悪ぶって他人からもそう思われるってことは、その仮面が薄っぺらでないってことなので、ショックの大きさがわかります。話が進むうちに、明るくて良い奴なのがわかるし、コミックス3巻でも「友達」というワードをよく使っていることから、敦賀自身には高校生らしく友達を大切にしたいと思っている部分があるのに、自分を悪く見せる方向にいくのが切なかったです。
――お気に入りのシーンや聴き所を教えてください。
小林)「砂場ドン」じゃないですか。お外で何をやってるんだと…(笑)。受け身だった佐山が、自分の思いの爆発があったにせよ、力強く才川を押し倒して、恥ずかしがりながらもまっすぐに言葉を紡いでいくのが、僕はすごく好きでした。佐山の男気というのがちょっと見えた気がするのでおすすめのシーンです。
江口)砂場のシーンは才川的にも、それで呪縛が解ける部分でもあるのでいいなと思いますが、才川的には、暗幕がなくなったことで佐山が疑われて、今までだったら首を突っ込まなかったところで佐山を庇うシーンが印象に残っています。「レッテルを貼って決めつけて」というのが、佐山にも、敦賀にも、才川自身にもかかっていて。自分にも言いきかせているその言葉が、周りにも波及していって、思いが繋がっていくのが素敵だなと。聴いている人にも共感してらえるような、いいシーンじゃないかと思います。
中島)敦賀としては、今まできっと誰にも言えなかった自分の過去を佐山に打ち明けるシーンですかね。佐山にとっても、自分が才川に変えてもらった部分があるからこそ、敦賀にもそれを返せているのかと思うと、続編ならではのエモさを感じます。敦賀が涙するというギャップもあって良いシーンだと思います。あとは暗幕がなくなってクラスが騒いでいる時に、才川が机を蹴飛ばして静かにさせるシーンは、ヒーローっぽさを感じてお気に入りです。本当はそんなことやるタイプじゃない才川が、佐山のために!と動くところが好きですね。
――後夜祭のとき教室で佐山は、才川と一緒の時間を過ごしながら、「この時間がずっと続きますように」と思っていましたが、みなさんが最近、「この時間がずっと続いて欲しい」と思ったことがあったら教えてください。
小林)飲んでる時間(笑)。
江口)同じです。ずっと飲んでたいですね~。
小林)最近、久々に朝7時ぐらいまで飲んでいて、「うそ、もう7時なの?」と自分でも引いたくらいなんですよ(笑)。それがビックリで。「あ、俺、人と話すことに飢えてたんだな」と気づかされました。今まで以上に心の内をさらけ出して話していた気がするんです。お酒が入っていないと成立しない場だと感じるし、お酒が入っていて本音で話しても大丈夫な人たちが集まっている場というのが、その時間が終わるとリセットされてしまう気がして、ずっと続いていて欲しいなと思いますね。あっ、お酒が飲みたいんじゃないんですよ、人と語りたいだけです(笑)。
江口)そういう意味では僕も、夜10時から午前3時くらいの間がずっと続けばいいのにって思います(笑)。あの時間帯って外に飲みに行っていても、家にいても、自由にできる時間というか、色々なものから解放されてリラックスしている時間だと思うので。あの時間帯が無限に続いていたら人生楽しいですよね(笑)。
中島)最近ようやく少しずつ、外で人とご飯を食べたり、集まったりしてもいいのかなという空気になってきて、人と会うのを楽しみに一週間頑張ってます(笑)。でも楽しい時間はあっという間に過ぎてしまって、もう帰るか~となるのがすごく寂しかったりするので、この時間が終わらないでくれたらいいのにと思います。そう思えるのは周囲の人に恵まれているからだと思いますね。あと、もっと飲み続けられる肝臓があればいいのにな~と思います(笑)。
――最後にドラマCDの発売を楽しみに待っているファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。
江口)「マスク男子は恋したくないのに2」でまた才川を演じることができて嬉しかったです。今回のお話は佐山・才川の付き合いはじめた後のお話なんですが、前回には見えていなかった二人のいろいろな面が見え隠れしていて、演じていてもとても楽しかったですし、敦賀くんや才川の父など他のキャラクターと関わっているシーンもあって楽しく演じたので、ぜひ聴いていただきたいなと思います。あと今回、本編とは別にアニメイト限定セットも録ったのですが、裕介がものすごく頑張っていたので、限定とは言わず全ての人に聴いてほしいです(笑)。別の作品をもう一つやったくらいのエネルギーが入っているので(笑)。そちらもぜひ手に取って楽しんでください!
小林)この作品は「マスク男子」とついているだけあって、マスクのあるなしっていうのがすごく大事になってくるものだと思うんですよ。才川が佐山を受け入れたことによって、このマスクって本当に必要なのかな?と思うようになる、コンプレックスを乗り越えるというのも、一つテーマになっていると思うので。でもいざ蓋を開けてみたら、そんな簡単には変われず、才川の前でもまだマスクをつけていて…。そのあたりがこれから徐々に、本当の意味でマスクをつけなくていいとなるまでのストーリーが続いていくんだろうなと感じられる第2巻でした。そんな二人の段階的な進み方を見ていって欲しいです。今回は本編とは別に、アニメイト限定セットも収録したんですが、あれっ?マスクの意味がなくなったぞ!?っていう(笑)。タイトルも「マスク男子」から「オメガ男子」になってましたし(笑)。本編とアニメイト限定セットどっちを先に聴けばいいの?となるかもですが、両方楽しんでいただければと思います。
中島)配役の発表の時からたくさんの反響をいただいて、裕介さん、江口さんとの3人で収録できるのを楽しみにしてきました。物語上での関係は殺伐とした三人でしたが、収録自体はとても楽しくやらせていただきました。トークCDも長かったので、それも含めて隅から隅まで楽しんでいただきたいです。佐山と才川の二人の話は1巻で美しくまとまっていたかと思いますが、その才川にもいろいろ事情があったりとか、新キャラクターの敦賀が出てきたりとか、いろんな要素が出てきた続編になっています。録り終わった我々からすると、次の3巻目も!と期待してしまうので、ぜひこの2巻もですし、前作もたくさん聴いていただいて、原作とあわせて楽しんでいただきたいです。
▲左から:江口拓也さん、小林裕介さん、中島ヨシキさん
――ドラマCD「マスク男子は恋したくないのに 2」特装盤と通常盤は、2022年11月18日発売! どうぞお楽しみに♪
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