商品紹介
兄の目を覆い隠し、己の欲望の猛るままに体を貫いた。あれから何度も何度も交わっている。兄との道ならぬ愛は、閉塞感を極めてゆく。夏の盛り、竹蔵は兄夫婦と別荘で休暇を楽しむことになった。義理の兄である忍との関係を、露ほども疑っていない義姉から女性を紹介される。竹蔵は彼女に対しすげない態度を取ってしまい、そして……。その晩の出来事は、兄弟の運命を大きく変えてゆくのだった。義理の兄弟の禁断の愛と確執を描いた衝撃作、遂に完結。
主要登場キャラクター
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竹蔵
(タケゾウ)
“いっそこの指を、くるぶしを、ふくらはぎを、ふとももを、口に含んだら兄さんは怒るだろうか” 後妻の連れ子として、比良木家に迎えられた。ずっと兄の忍に疎まれている。
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忍
(シノブ)
“お前のそのぐずぐずした泣き顔は見飽きた。今すぐ私の前から消えろ!” 比良木家の主。妻と息子と暮らす家に時々、弟の竹蔵が訪ねてくるが、当たりは冷たい。
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要
(カナメ)
“叔父さんがパパにしたいことを、したいようにさせてあげる” 忍の長男。悪知恵の働く大人びた子供。竹蔵の気持ちを見抜き、父の寝室へ忍び込ませる。